ヨーロッパのオペラ座は必見!

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だいぶ前の演奏の様子、覚えていてくださる方がいるなんて!
最近は、めっきり公の場所では弾くこともなくなり、年間契約のところのみとなり、聞きに行くことのほうが多くなっています。国内での演奏会場も充実してきた今日この頃、確かに音響や楽器は、ヨーロッパに引けをとらないものばかりになりましたが、それでもヨーロッパのゴージャスなオペラ劇場は、一見の価値ありです。
 
 世界一厳しい聴衆のいるミラノ・スカラ座、外観は割りとすっきりしていていますが、劇場内の装飾は、さすがです。
ここには他の劇場にはない何か緊迫した視線があるように思います。世界屈指のオペラ歌手でさえ、体調が悪いときは、すぐに降りる、何度かニュースにもなったことがあるのですが、歌い方に問題があったり、ちょっとした声のブレなどあろうものなら、歌っている最中でもお構いなく、天井桟敷(スカラ座の主が潜んでいるといわれています。)からブーイングが飛びます。
ある歌手は、そのまま舞台から出て行った!あわててその場しのぎに、代わりの歌手が私服のまま飛び出て歌いだしたことなどもあり、かの有名なマリア・カラスでさえ、一度失敗して二度と上がれなくなったという話もあります。パリのオペラ座には怪人がいる!?より歌手にとっては恐ろしいところかもしれません。

 ロシアの劇場といえば、モスクワにあるボリショイ劇場、サンクトペテルブルグのマリンスキー劇場が有名ですが、たいていのツアーでは、オプショナルと称して、1万から1万5千円ほどのチケットを購入することになりますが、もちろん手数料も含まれ、実際日本で見るよりかなり安いとは思います。でも実際元々の金額は、ものすごく安くて、日本で映画を見るくらいの金額なのです。
オプショナルで購入した当日チケットを頂いて見たところ、価格のところが削られて見えなくなっていたのです。
実は現地で購入すれば1000円くらいで見れるという話は、ロシアに詳しい友人から聞いていました。そのときは時間もなかったので、そのまま利用しましたが、サンクトペテルブルグに行ったときにはフリーの時間があり、“KAKKA”??(カッカ)と書いてあったと思いますが、日本で言う「チケットぴあ」なるお店があり、誰でも購入することが出来ます。ただし、マリンスキー劇場のは劇場の窓口のみと言われ、お店を出たところで、ダフ屋には見えないおばあちゃんが「マリンスキー!マリンスキー!」と言ってるではありませんか?ロシア語のわからない私は、日本語と英語ごちゃ混ぜ?と言っても、そのおばあちゃんも英語も理解していなかったのですが、人間必死に話せば通じるもので、当日チケットを日本円にして約1000円を2枚購入現地の値段で750円ほどなので、大して上乗せはしていませんでした。シートマップも見せてもらい、ボックス席、舞台正面の2列目も確認!
ここで、ロシアでの購入時に気をつけなくてはならないのは、ロシア人用(ロシア語表示)と外国人用(英語表示)は違うので、購入時は必ず確かめてください。価格は倍ほど外国人用が高いですが、それでもかなり安いです。もし外国人がロシア人用で劇場に入ろうとすると、そこでストップがかかり、入場すら出来ません。たまに偽物も出回っていることで、安心は出来ませんが、もし失敗しても旅行の話の種にはなるし、若いうちにトライする価値はありますよ!
ただしこの話は、6年ほど前のことなので、現在は物価も変わっているので、価格は上がっていると思います。行く前に調べてみてくださいね。演目やあらすじなども、少しわかっているほうが楽しめます。

大事なのは中身ですよね。バレエもオペラも、さすがにレベルが高いです。1000円で見れたオペラは、私の好きな作曲家チャイコフスキーのオペラ「エフネーギオネーギン」あらすじは割りと単純で、映画にもなっているので、こういった有名な作品は、行く前にDVDなどでチェックしてもいいですね。ロシア語の劇なのですが、英語で字幕スーパーも出ているので、流れはわかりやすいです。

それと日本と違うのは、見に来ている人たちが、こちらで言う映画でも見に行くように家族で来ていました。
私の隣には、おばあちゃんとその小学校高学年くらいのお孫さんで、いわゆる恋愛ものの行き違い物語を、必死に見ていたのが印象的でした。対照的に私たちの前の列には家族4人が並んでいたのですが、そこにも同じくらいの小学生の男の子、こちらは興味もないのか頭をふらふらさせて、時々隣にいるお母さんらしき人に首根っこをつかまれていました。人間観察も楽しいです!

ヨーロッパで感じてほしいのは、特に歴史のある劇場は、中に入ったとたん世界が変わったような装飾の素晴らしさ、まるで中世にタイムスリップしたような錯覚に陥ることもあります。こういったほとんどの劇場の作りが馬蹄形、舞台を囲んで楕円の客席、正面なら問題ないのですが、サイドの席はのけぞらないと、手前半分が見えない席もあります。1列目なら何とか見えますが、2列目は半分はあきらめたほうが良いかもしれません。それでも音響のよさは、さすがです。もしお耳に合わない作品でも、日本では味わえない雰囲気を楽しめます!

たまたま、上演に合わなかった人にも、劇場の見学ツアーなるものが良く開催されています。実際舞台の裏側に行くと結構な広さや高さに驚くところも多く、迫力ありますよ! 

またまた長ーいブログになってしまいました。最後まで読んでいただいた方、ありがとうございました!大変お疲れ様でした!

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